第八部 日韓両国民への八つの提言 三、台湾統治や南洋統治と比較して考えてみよう

日本に統治されたからと言って「反日」になるとは限らない

歴代首相は韓国に対しお詫びを繰り返し、教科書も「朝鮮民族支配に対し言いつくせない苦痛を与えた」を、日本語の強制、創氏改名、皇民化政策の具体例を上げて詳述している。

しかし考えて見れば日本は朝鮮だけを「植民地化」したのではない。朝鮮は公式には併合である。むしろ台湾は植民地であり、南洋諸島は公式に各国の委託を受けて統治している。当然謝罪した首相はいない。当然教科書の記述もない。サイパンやテニアンの現地のチョモロ人や朝鮮人の対日感情は良い。

 

「日本時代はオール・グッドだった。日本人が勤勉だったから、我々チョモロ人もよく働いた。島全土が砂糖黍畑になり、米さえも作った。それに教育がよかった。規律正しく道徳心があった。子供は親孝行で治安がよく泥棒がいなかった。アメリカ時代になると依存心が高くなり、観光産業に走り、最近はカジノまでできる始末だ。島民は怠け者になり、田圃も荒れ果てた。子供は親のことを考えず、出稼ぎに出たら帰ってこない。残った若者の間には、麻薬が流行して、殺人事件まで起こるようになった」

 

パラオなどでもおおむね同様な感想が聞かれるという。

 

マキンに上陸するアメリカ第165歩兵連隊忘れてはいけないのがマーシャル諸島(タワラ、マキン、クリエゼン)サイパン、テニアン、グアム、ペリュリュー、アンガウルなどの島々で玉砕戦で留魂した英霊を現地の島民は「日本の兵隊さんは、我々の島を守るために玉砕された。慰霊は我々の手でやる」と言っている。

 

同じく台湾はどうだろうか。台湾人で大東亜戦争で戦死したのは33000人。それらの英霊は中華民国政府が建立した「忠烈祠」には祀られていない。そこで日台両戦友会は英魂観音亭が作られる。李登輝総統の筆で霊安故郷の碑が建っている。

 

著者がその英霊観音亭で慰霊祭を行ったとき、東條英機大将の令孫東條由布子氏を随伴した。参列した台湾人は東條由布子氏に、

 

「東條さんなくしては大東亜戦争は語れない。彼はアジア解放の英傑だ」

 

と言ったという。また東南アジアでは東條氏個人ではなく、大東亜戦争そのものをこう語る。

 

「日本人は負けたことに囚われて、謝罪ばかり繰り返しているが、大東亜戦争は始めが良かった。我々の目の前で、米、英、蘭をアッという間にやっつけた。それが我々にもやれるという自信を植えつけた。日本が負けたのはあたりまえだ。世界を相手にしたのだから……。しかしそれでも日本はよく戦った。太平洋の島々で玉砕し、特攻隊まで繰り出した。そして天皇陛下の命令があると、整然として和平に転じた」

「何としても不思議なことは、負けたのに天皇陛下は裁判にかけられず、退位もされず、そのまま天皇であり続けたことだ。こんな例は世界史にもない。そして戦後になって独立の波はアジア・アフリカ諸国まで広がった。大東亜戦争はオール・グッドだった」

 

ここまでおわかりだと思うが、韓国がおおむね反日であるのに対し、台湾や南洋群島は親日だということ、―現地の朝鮮人にも―そのことを著者はこう語る。

  • 日本軍がそれぞれの島を護るために玉砕したことへの崇敬の念
  • 日本人が勤勉で、彼らとともに働き、教育に熱心でったことと米国の放任的自由より、日本的統治が好意的に受け入れられていること

一方朝鮮半島の反日をこう言う。

  • 歴史が古く、独立国家形成の実績がある上、文化を日本へ当てたという自尊心があり、日本にやられたという近親憎悪的な感情から抜け切れない。
  • 戦後、米国支配を受けたが、間接的で一時的であった。また朝鮮動乱で国連軍の主力として米国は韓国のために戦った点を評価している。

しかしマスコミの意図的報道や政治的意図を持った発言もある。昼は反日、夜は親日という言葉もあり、韓国も単純に反日ではない。一方で日本の反日は迎合的反日が多い。日本が自信を回復して歴史を肯定し、自国の立場を踏まえた知日になったなら、韓国の反日はたちまち変わり、日本への協力をしたために侮蔑の対象になっている知日韓国人達の評価も一変すると著者は言う。